廃用症候群/寝たきりによる弊害は筋力低下だけではありません
- 過度の安静
- 疾病や加齢による活動性の低下
廃用症候群とは、ベッド上で長期間過度な安静や寝たきりに近い状態での筋力低下・活動性の低下によって、身体に生じた様々な状態のことです。
廃用症候群の原因
- 過度の安静状態
- 寝たきりなどによる筋力低下
- 介護環境
上記で触れた、過度の安静状態や寝たきりに近い状態による筋力低下の他に、介護環境も原因のひとつです。
階段を上り下りしないと外出できない住居環境や、リハビリ業界の人材不足など介護環境によって廃用症候群のリスクは高まります。
我々訪問マッサージ「ひだまり治療院」では例えば、過度な安静によって生じる症状、出来るだけ寝た状態が続かないように、座る時間を作ったり、手や足を動かす運動をしたりします。 そこは本人の状態に合わせてですが、立ち上がりや歩行の練習等も行います。 床ずれ防止の為、寝ている時の姿勢を整えたりも致します。また、積極的に5大関節の拘縮予防(今回の動画は股関節メインです。)を行なっております!!
廃用症候群の対処法【3つ】
- カラダを意識して動かす
- 栄養バランスの良い食生活
- 正しいリハビリをする
身体を意識して動かすことで、寝たきり状態にさせないようにします。
また、身の回りのお世話をする際、つい手を出してしまいがちになりますが、できることは本人自身にやってもらいましょう。
衣服の着脱やトイレ・簡単な家事など、短時間でも身体を意識して動かすことが大切です。
病状によって自身の力では身動きが取れない場合、簡単なマッサージによる血行促進や、体位変換をして身体を動かすことも適度な刺激になります。
また、栄養バランスの良い食生活は、低栄養状態を防ぐ役割もあり、廃用症候群を発症すると低栄養状態になる方が多くみられるようです。
低栄養状態になると、筋肉量の減少により身体機能の低下が加速します。
筋肉をつくるのに必要な栄養素は、肉類・大豆・乳製品などのタンパク質を積極的にとるよう心がけましょう。
身体を動かすためにとても重要なエネルギーにもなります。十分に補給すると、低栄養状態の予防につながるのです。
正しいリハビリをすることは、廃用症候群を対処する上で有効とされています。
「立ち上がる」「座る」「歩く」といった日常的な動作を取り入れるリハビリは、身体を動かすという観点からも効果的といえます。